Wさん

Aさんが咽喉に痰が絡むと言うので、
「のど飴買ってきてやるよ、飴好きか?」
と聞けば是非にと言うので買いに。
戻った頃には夕食の時間に。
食事中に側にいるのなんなんで廊下の張り紙やらを読んで時間潰し。
すると日勤上がりの看護婦Nさんが声を掛けてきたのでちょっと談笑。
うむむ…、私服のNさん可愛い。
N「こないだはごめんね」何故か上目使い。
俺「んぁ?ナニが?」
N「ホラ、飲み会誘ってくれて返事しないままだったでしょ?」
俺「あぁ、いいよ、気にしないで」
N「看護婦の勉強会入っちゃって…」
俺「なんだってね、Iさんから聞いてたから大丈夫だよ」
N「今度ご飯でもおごってあげるね♪」
俺「ってアンタ既婚者じゃん。あそっか、不倫したいって事ねw」
N「なぁに言ってんの、10も違うんだから弟みたいなモンですよw」
俺「…じゃぁソレを機会に『男』を意識させてやるよ*キラリン」
 「…」
ってもうイネェェェェエエ工


Nさんが帰った直後食事を終えた別部屋のWさんというお婆さんが来た。
この人は俺と同じ療法士が担当に付いていて、リハ中も一緒になる事も多く、俺の様子に気付いていた一人。Wさんも似た感情を抱いていたらしく30分くらい悩み(愚痴)を聞いてあげる。
ふいに「そうだ、お兄ちゃん、チョットおいで」
と部屋に連れて行かれお菓子をくれた。
んまぁい、あんがと♪
その部屋の患者さん、皆顔見知りなので、「おばちゃんの隣においで」だの「泊まっていけ」だのとまるでヨン様か俺かの人気ぶり。
この部屋の平均年齢は見た感じ60〜65といったところ。
クソ、おまえらあと30前後若けりゃ…