Aさん

さっきも書いたが不思議と気が合う。
彼は首を手術しており、それ自体成功していても時間が経てば完治するものでもなく、この先は自身が辛さに耐えれる体を作って行かなければならないが、常時感じる身体的苦痛、痺れや強張りからくる動作への支障があり何をするにも不安を伴う。一度退院してから婦長の薦めで行った心療内科では軽鬱と診断されたとか。
それでも俺と話してる時は話に夢中になり痛みや不安は忘れるらしく、入院中もよく側にいたりした。
ちょっと表に出るのも恐がっていて、婦長に頼まれ俺がほぼ毎日散歩に連れ出した。
その甲斐あって後々自分から積極的に外へ出るようになり、婦長や奥さんからも感謝された。Aさんに関する看護婦間での彼に関する連絡事項も普通に俺にも回るまでになった(笑)入院期間を延長延長してきた彼が最終的には自ら退院を言い出したのも、俺のお陰らしい(笑)
別のお爺さんがリハの担当の連絡ミスから癇癪を起こし婦長の説得もリハも拒否して、結局は看護婦・療法士サイドで少し休ませて様子を見ようとなった時も、俺がなだめつつも一喝、翌日からは何事もなかった様にリハを受けた。
俺ってば、凄い。
更に別のおばさんが眠剤を効きの強い種類に変えた当日、合わなくて夜間洗面所で看護婦や介護士の気付かない所で(夜間は二回の詰め所しか職員がいなく、ここは三階)苦しんでいた時も、俺が気付き背中を擦り、詰め所に知らせに行き、結果何事もなくすぐに落ち着いた。
俺ってば、GJ。
そんな事も併せて、冗談ながらも他の患者さん方から看護婦さんに
「○○君には病院から金一封だしてもいいんじゃないか」
とまで声が挙がった。
結局笑って済まされた。


今回のAさんの再入院も精神面からくる本人の希望で、婦長もギリギリまでは引っ張ったらしいが、最終的には希望を叶え入院させたらしい。
入院したはいいが、この病院は回復期と長期療養型にわかれ、看護婦もヘルパーさんも別になり、一緒なのは総婦長とDr.だけ。
慣れ親しんだ看護婦も殆ど話す機会も無いため、俺を呼ぶ。
しかも俺は入院患者ではないので何かと話を繋ぎ俺を長居させようとする。


お陰で今日は7:30迄いた。
外来で来たのに5時間半も病院にいた(笑)
早く退院してくれ(笑)