黒影妖奇譚
視界の端に現れたる
形無き其の黒は
燻る煙の様に揺れ
刹那の迅さで消えゆかん
解せぬ念い腑に落ちず
心漫ろに見渡せど
消えたる者は見当らず
姿無き者目に追えず
我に返れど気を捕られ
消えた黒に気を窶す
妖しの類と疑えど
見えぬ故にさても判らず
視界の端に現れたる
形無き其の黒は
燻る煙の様に揺れ
刹那の迅さで消えゆかん
解せぬ念い腑に落ちず
心漫ろに見渡せど
消えたる者は見当らず
姿無き者目に追えず
我に返れど気を捕られ
消えた黒に気を窶す
妖しの類と疑えど
見えぬ故にさても判らず